オフィスマーケット、約10年ぶりの回復基調へ
米国のオフィス市場は、長らく続いた低迷期から脱しつつあります。Avison Youngの最新「2025年第3四半期全米オフィスレポート」によると、全米のオフィス空室率は5四半期連続で低下し、約10年ぶりの持続的な回復傾向を示しました。 🏢 空室率の改善と市場動向 2025年第3四半期の全米オフィス空室率は22.8%でした。前四半期から2,300万平方フィート減少し、そのうち直接空室が1,320万平方フィート、サブリース空室が980万平方フィート減少しています。これは、テナントの入居活動が再び活発になり始めたことを示しています。 📊 賃貸活動と主要都市の回復 2025年第3四半期までの賃貸契約面積は2億700万平方フィートでした。コロナ禍前の平均(2億4,400万平方フィート)にはまだ届いていませんが、サンフランシスコでは前年比+471万平方フィート、**マンハッタンでは+91万平方フィート**と、主要市場で回復の兆しが見られます。サンフランシスコはパンデミック前の水準まであと17%、マンハッタンはわずか3%の差まで迫っています。 💼 大型リースは減少も「トロフィーオフィス」は好調 一方で、10万平方フィート以上の大型リースは今年19%減少しました。しかし、クラス別に見ると明暗が分かれています。 最高級ビルの人気が高まり、テナントがより質の高い空間を求める傾向が鮮明になっています。 🏙️ まとめ 全米のオフィス市場は依然として高い空室率を抱えていますが、「5四半期連続の改善」という事実が明確な転換点を示しています。パンデミック以降初めて、「安定した回復サイクル」が見え始めたと言えるでしょう