ワシントンD.C.のトロフィー・オフィス賃料、過去最高水準へ
パンデミック後の不透明感が続くワシントンD.C.のオフィス市場ですが、その中でも「トロフィー・オフィス」と呼ばれる最上級グレードのビルは、全く異なる現実を見せています。供給不足と強い需要により、賃料は過去最高水準を記録しました。 ■ トロフィー・オフィスとは? 「トロフィー・オフィス」とは、以下のような特徴を持つオフィスビルの最上位クラスを指します。 ■ 賃料は過去最高へ CBREによると、トロフィー・オフィスの平均希望賃料は1平方フィートあたり91.21ドル(約13,490円/1ドル148円換算)で、前年同期の86.74ドルから約5%上昇。さらに、実際に契約された**平均賃料は96.10ドル(約14,230円)**に達し、前年比9.1%の増加となりました。 ■ 空室率の差が市場の明暗を分ける 供給が限定的であることが、家賃上昇の大きな要因です。現在、47棟あるトロフィービルのうち、50,000平方フィート以上の連続空室を持つビルはわずか8棟。さらに、その中で最上階が空いているのは1棟のみ(801 17th St. NW)という状況です。 ■ 新規供給はほぼゼロ、競争激化へ 今後2年間で新たに完成予定のトロフィー・オフィスはたった1棟。それも既に52%が事前契約済みという状況。テナント側は**「着工前から契約する」=プレデベロップメント型の戦略**を取らざるを得なくなってきています。 たとえば、大手法律事務所のMcDermott Will & Emeryは、2028年完成予定の新築ビルで、トップ5フロア(152,000 […]