不動産分析会社Cotalityのレポートによると、タンパ、ウィンターヘブン、ウェストパームビーチの3都市では、住宅価格が下落する可能性が70%あります。この下落の要因としては、保険料の高騰、過剰開発、手頃な価格の住宅不足、急激な成長後の調整などが挙げられます。 フロリダ州の住宅販売価格は2022年6月にピークに達しましたが、それ以降は州全体で価格は軟化しています。近年、フロリダ州の不動産市場は好調でしたが、現在は保険料の上昇と住宅販売価格の問題に直面しています。
■ 各都市の現状とリスク要因
- タンパ タンパは2020年から2022年にかけて急激な価格上昇を見せた都市の一つであり、パンデミック期には全米屈指の人気移住先となっていました。しかし現在は、住宅価格が前年同期比で約0.91%下落しており、在庫も増加傾向にあります。住宅ローン金利の高止まりや保険料の負担が影響し、需要はやや鈍化しています。
- ウィンターヘイブンオーランドとタンパの中間に位置するこの中小都市は、手頃な価格と広い土地を求める人々にとって人気がありましたが、近年の過熱気味な開発により需給バランスが崩れつつあります。今後の価格調整が予想されており、「高リスク」との評価がつけられています。
- ウェストパームビーチ リゾート地として高い評価を得てきたウェストパームビーチでは、住宅価格が前年比で1.11%上昇していますが、それでもリスク評価は「高」となっています。価格上昇は一時的なものであり、在庫の増加や経済的負担の増大から、調整局面に入る可能性が指摘されています。
■背後にある3つの共通課題
- 高金利の定着:住宅ローン金利は依然として7.1~7.3%前後で推移しており、購入意欲が抑制されている。
- 住宅保険料の高騰:特にフロリダ州では気候変動リスクが重視され、保険料が急激に上昇中。
- 在庫の積み上がり供給が需要を上回る兆しがあり、一部の市場では値下げ競争が始まっている。
■ 他都市との比較
フロリダ州内でも、マイアミやジャクソンビルのような都市では価格が比較的安定しており、リスク評価は「中」または「低」。地元経済の強さや移住者の継続的な流入が、市場の安定に寄与していると見られています。